「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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今日のニュース(2020年7月31日)

1.今日のポイント

【米国】トランプに選挙遅延が出来るのか?

ベネズエラ何も解決しない

【技術】太陽と大規模停電の恐怖

【日本】野党は無力

2. マーケット指標

指数 前日終値 増減値 増減率 日付
日本
日経平均
22,339.23
▲57.88
▲0.259%
30日終値
TOPIX
1,539.47
▲9.57
▲0.62%
30日終値
JASDAQ
161.54
▲0.31
▲0.19%
30日終値
東証マザーズ
971.99
12.10
1.26%
30日終値
日本国債10年物
0.013
▲0.008
▲38.10%
30日終値
米国
ダウ平均
26,313.65
▲225.92
▲0.855%
30日終値
S&P500
3,246.22
▲12.22
▲0.376%
30日終値
NASDAQ
10,587.81
44.87
0.43%
30日終値
SOX指数
2,147.55
41.25
1.94%
30日終値
米国債10年物
0.545
0.004
0.67%
30日終値
欧州・アジア
英FTSE100
5,989.99
▲141.51
▲2.33%
30日終値
DAX
12,379.65
▲442.61
▲3.51%
30日終値
上海総合指数
3,286.82
▲7.73
▲0.235%
30日終値
印SENSEX30
37,736.07
▲335.06
▲0.884%
30日終値
外国為替
USDJPY
104.80
0.08
0.07%
31日 07:10:31
EURJPY
124.08
0.03
0.02%
31日 07:11:27
EURUSD
1.1841
▲0.0005
▲0.04%
31日 07:11:59
コモディティ・その他
原油先物(WTI)
40.45
0.11
0.27%
31日 07:12:12
原油先物(Brent)
43.59
▲0.05
▲0.11%
30日終値
金先物(COMEX)
1,949.05
0.75
0.04%
31日 07:13:53
先物(COMEX)
2.9207
0.0015
0.05%
31日 07:13:58
BTCJPY(bitFlyer)
1,165,618
▲19,382
▲1.64%
31日 07:15:05

3. ニュース(1):トランプに選挙遅延が出来るのか?

www.telegraph.co.uk

  • トランプ米大統領が11月実施予定の大統領選について延期すべき旨ツイートした
  • Covid-19と郵便投票のリスクが理由であるとしている

(1) 知っておきたいこと

 米国の第二四半期実質GDPが年率でマイナス32.9%と米国史上最大規模のマイナスを記録した*1。そうした中でもはや当選の余地がないと判断しての発言であると考えるのが自然だろう。他方で、そもそも大統領選挙日程の変更権限は大統領に存在しない。それは連邦法で定められたもので、改正案を連邦議会に通さない限り実現しないため、その蓋然性は限りなく低い*2
 そもそも米大統領選は、南北戦争中も第二次世界大戦中も間断なく行われてきた。そのために、たとえ内戦のような事態になったとしても、実績ベースから判断すると延期することはまずありえない。となると、第三者が出てくることもあまり想定できないことから、バイデン大統領が登場すると考えた方が良いだろう。

(2) まとめ

  • 米大統領に選挙延期権限は存在しない
  • バイデン大統領登場の蓋然性が高い

4. ニュース(2):何も解決しない

www.telesurenglish.net

  • ベネズエラのマデュロ大統領が反対派に対し対話を行う準備がありそのための調停役としてノルウェー政府に接触していると表明した
  • そのための条件として反対派が米国によるベネズエラの対外資産凍結の解除を支持することを併せて示した

(1) 知っておきたいこと

 ベネズエラを考えるにあたっては、2つの資源に目を向ける必要がある。一つは原油である。ベネズエラは世界最大の原油確認埋蔵量を有する。その開発・生産を国営企業であるPDVSAが担っているのだが、資金不足からその生産規模はもはや400,000バレル/日を切っているという*3キューバに対してもかつて原油を供給していたベネズエラだが、最近はイランとの関係を深めていることもあって、米国にとっては「目の上のタンコブ」である。
 もう一つがである。ギアナ高地を有する同国は大量の水資源を有する国でもある*4。グローバル企業が軒並み水ビジネスに走っている中で、同国は有望な水資源供給国になり得るのである。ベネズエラが窮乏すればするほどそうした資産を買収しやすくなるという視点をもってベネズエラ事情は見た方が良い。
 そういったことを前提にしてみると、欧米が支援するグアイド側との調停に向けた動きは、特に米国が中国問題などに専心している中だから行っていると考えられる。そこで欧州が如何にマデュロ政権をサポートするのかがカギである。

(2) まとめ

  • ベネズエラの最重要な資源は原油と水である
  • 欧州がどのように動くかがその進展を見るカギである

5. ニュース(3):太陽と大規模停電の恐怖

mainichi.jp

  • 名古屋大学の研究チームが太陽フレアの発生位置や規模を正確に予測する物理モデルの開発に成功した
  • 1~2年での実現を目指しているという

(1) 知っておきたいこと

 太陽フレアは太陽の表面でおきる大爆発であり、そのとき発生するガスからは「電波やX線のほかに、電子や陽子などの電気をおびた素粒子が飛び出し」、「X線やこれらの素粒子は地球に十分から1〜2日後に到着して、電離層や地磁気を乱して、電波通信が妨害されるデリンジャー現象や磁気嵐をおこし」得る*5


図表1 直近の太陽X線の発生状況
f:id:suguru_125:20200731074844p:plain
(出典:宇宙天気予報センター*6

 1859年に生じた太陽フレアで、米国では大規模な被害が生じたことが知られている*7。またそのときと同規模の太陽フレアが生じれば、米国だけでも1兆ドル規模での被害が生じるとの試算が2009年にはあるのである*8

 もちろん各社はそれを防ぐための様々な措置を取っているのだが、地球から遠い太陽の状況が我々の日常生活をも阻害し得る点を知っておきたい。

(2) まとめ

  • 太陽フレアは最終的に全世界規模での大停電をもたらす可能性がある
  • 現在の太陽活動は異常期に入っているため、要注視

6. ニュース(4):野党は無力

special.sankei.com

  • 立憲民主党と国民民主党による合流協議の行方に自民党が重大な関心を寄せているという
  • その脅威を踏まえ、野党が合流する前に衆院解散・総選挙に踏み切るべきだとの声が自民党内で上がっている

(1) 知っておきたいこと

 いくら安倍政権や自民党への批判が増えているとはいえ、野党にそこまでの求心力は無い。
 ただし、1点気になることがある。公明党創価学会)に変化が生じている。方面長会議において選挙担当である佐藤浩副会長が「(註:創価)学会主導だった従来の選挙手法を、候補者個人の後援会主導に変更することを突然表明した」のだという*9。この手法について現場から厳しい批判が集まっているようだ。これまでの公明党支援に陰りが生じている。自民党の勝利に終わるとは思うが、長期的に見れば大きく変わるだろう。

(2) まとめ

  • 野党に与党奪還の求心力は無い
  • 公明党に変化が表れており、長期的には自民党政権がもつかは慎重に判断すべき
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