「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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今日のニュース(2020年8月06日)

1.今日のポイント

(1)【スペイン】これがフアンカルロス1世の秘密口座だ!

(2)【サウジアラビア中国が原爆開発を支援?

(3)【中国】新型ブニアウイルス感染が拡大中

(4)【日米関係】米国が考える責任とは何か

2. マーケット指標

指数 前日終値 増減値 増減率 日付
日本
日経平均
22,514.85
▲58.81
▲0.261%
05日終値
TOPIX
1,554.71
▲0.55
▲0.0354%
05日終値
JASDAQ
164.23
1.27
0.776%
05日終値
東証マザーズ
1,030.26
21.73
2.13%
05日終値
日本国債10年物
0.008
▲0.004
▲31.82%
05日終値
米国
ダウ平均
27,201.52
373.05
1.38%
05日終値
S&P500
3,327.77
21.26
0.641%
05日終値
NASDAQ
10,998.40
57.23
0.52%
05日終値
SOX指数
2,207.56
▲2.25
▲0.102%
05日終値
米国債10年物
0.549
0.036
7.10%
05日終値
欧州・アジア
英FTSE100
6,104.72
68.72
1.13%
05日終値
DAX
12,660.25
59.38
0.47%
05日終値
上海総合指数
3,377.56
5.87
0.174%
05日終値
印SENSEX30
37,663.33
▲24.58
▲0.0652%
05日終値
外国為替
USDJPY
105.58
0.01
0.00%
06日 06:51:31
EURJPY
125.26
0.04
0.03%
06日 06:51:51
EURUSD
1.1865
0.0005
0.04%
06日 06:52:02
コモディティ・その他
原油先物(WTI)
42.20
0.50
1.20%
05日終値
原油先物(Brent)
45.34
0.15
0.33%
06日 06:52:09
金先物(COMEX)
2,040.20
▲0.20
▲0.01%
05日終値
先物(COMEX)
2.9175
0.0002
0.01%
05日終値
BTCJPY(bitFlyer)
1,244,297
55,102
4.63%
06日 06:54:55

3. ニュース(1):【スペイン】これがフアンカルロス1世の秘密口座だ!

https://www.nzz.ch/international/spanien-dem-koenig-seine-konten-in-der-schweiz-ld.1569714www.nzz.ch

  • スイスのミラボー銀行はフアンカルロス1世との取引に関する申立てを拒絶した
  • 同行は同1世との不適切な取引関係にあると批判されている銀行である

(1) 知っておきたいこと

 先日にも取り上げたこの問題をなぜ取り上げるかと言えば、ひとえに誰かの意図を考えざるを得ないからだ。たとえば以下の記事を考えてもらいたい:

elpais.com

この記事こそがフアンカルロス1世の秘密口座やその取引を詳細に記しているものであるが、そもそもスイスが今や各国と情報開示協定を結んでいるとはいえ、ここまで詳細な口座情報をもっていること、ましてや取引情報という当事者しかわかりえない情報を記していることは、誰かがリークしているからだとしか考えられないのだ。
 またカタルーニャ州の独立問題をはじめとして、スペインの分断が問題になっている。そうなるとモロッコにあるスペインの飛び地の所在を巡って北アフリカが荒れる可能性もあるのであって、スペインの問題は国際的には注目すべきである。
 この情報は当事者国であるスイス及びスペインからしか出ていないのが引っかかるのだが*1、とはいえスペインを揺るがす事態になっているのは明らかだ。
 フアンカルロス1世は現在、カリブ海にいる可能性が指摘されている*2。同1世はかつてクーデターでその地位を盤石化させたと言われているのは過去にも取り上げたとおりだが、今回の事態についても、2つの相反するリーク目的の仮説を指摘できる:

  1. 現国王フェリペ6世が王室への支持を強めるべく、不支持の源泉となっている同1世を放逐した
  2. 現在の連合王国を解体すべく、現王室のスキャンダルをリークする

現在、筆者は1つ目の蓋然性が高いと考えているが、いずれにしてもフェリペ6世の動向を注視することでこれを理解することができるだろう。この件は引き続き考えていく。

(2) まとめ

  • スペインの分断はEU、さらには北アフリカの情勢にも影響する
  • 現時点では現国王フェリペ6世が王室への支持を集めるための施策だとの仮説の蓋然性が高いと考えている

4. ニュース(2):【サウジアラビア】中国が原爆開発を支援?

thehill.com

  • サウジアラビアが中国の協力を得てウラン精製工場を建設したと米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報道した
  • 米当局は明らかに数か月前、もしかしたら数年前からこれを認識しており、それを同紙の記者にリークした

(1) 知っておきたいこと

 中国の中東への接近が目覚ましい。ここ最近では4,000億ドル規模の通商合意に至ったイランへの接近が特に注目されてきた*3。その宿敵の一つとされるサウジアラビアにも同様に接近していたというのは、非常に興味深い。
 イランは今日(6日早朝)現在、この問題を国営放送局であるPressTVで取り上げていない*4。中国との関係を悪化させるのを憂慮していると考えるべきだろう。
 米中対立の現状を踏まえるならば、現時点では中国と中東との関係を断絶することを目的とした米国側のリークと考えられそうだ。ただし、ベイルートでの爆発及びそれと連続して起きたUAEでの爆発*5と本当に関係が無いのか(直接的に関係がなくとも、タイミングや個々の目的を踏まえると、同じ大目的のために別に行われたことと考えられる場合もある)、イスラエルとの関係はないのか、を追加的に検討していく。

(2) まとめ

  • 中国が中東各国へ全方位的に接近しているが、
  • 現時点では米国が中東諸国の中国との関係断絶を企図したものと考えられる

5. ニュース(3):【中国】新型ブニアウイルス感染が拡大中

www.epochtimes.jp

  • 中国で「新型ブニアウイルス」が発生し少なくとも62人が感染し、7人が死亡した
  • 江蘇省安徽省浙江省で感染が拡大している

(1) 知っておきたいこと

 ブニアウイルスとは主にマダニ類を介して広がる感染症で、感染すると発熱、血小板減少、白血球減少、多臓器障害などの臨床症状が現れる。数年前から中国及び米国で感染が指摘されてきており、わが国でも感染事例が見られてきた*6。ダニを介する以上、ダニが付く動物類の移動と密接な関係があると考えるのが自然で、実際、感染が広がっている地域は市場にて生きた動物が広く扱われるような地域である。中国でまた新しい症例が問題になっているということでここで取り上げておく。

(2) まとめ

  • ブニアウイルスはマダニ類を介する感染症で、近年中国だけでなく各国で感染事例が報告されてきた
  • 中国がさらに問題を抱えたと考えるべきだ

6. ニュース(4):【日米関係】米国が考える責任とは何か

www.nikkei.com

  • トランプ米大統領が次期駐日大使に指名したケネス・ワインスタイン・ハドソン研究所所長が昨日、米連邦議会上院外交委員会の公聴会で証言した
  • 同所長は日米同盟の中でさらなる能力拡大と大きな責任を負うよう日本に働きかけると言及した

(1) 知っておきたいこと

 先日触れたように、今の日米関係の基礎をもたらしたのは昭和天皇であるが、それを要約してしまえば、「国家運営にあたって国家予算のかなりを占め政体・国体を脅かし得る軍隊を米軍の駐留という形で抑えつつ、他国からの侵略も米軍を以て抑える。その代わりに米国による人材や資産の移動を許容する」というものである。米国への頭脳流出、1990年代後半から2000年代の米投資銀行の台頭を考えれば、そこまで異存はないだろう。
 それが終わりに来ているということだ。それは、自主防衛すべきだといった日本側の政治的な在り方を巡る議論ではなく、米国側の都合である。とはいえ、これも前回述べたとおり、米陸軍シンクタンクが中国との対立が深まれば深まるほど韓国の意義が薄れる一方で日本の役割が重くなると言っている*7。となれば、我が国としてはこれまでの米国の役目に深く感謝しつつ、他方で冷徹に撤退に伴う交渉で如何に米国から便益を得るかを考えるべきだ。そのため、トランプ政権からの駐留費負担増(これは長期的な撤退に向けた「つなぎ」に過ぎない一方で米国にとって中国問題がある以上、我が国を失うという愚策は絶対に行い得ない)については無視し続けるのが妥当だ。

(2) まとめ

  • 日米関係はこれから更に深刻に対立していく
  • しかし、最終的なゴールに向けて米国から何を得るべきなのか冷徹に考えなければならない
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